熊本ジャズライブガイド
セッションマナー講座

課題曲の決め方「譜面から探すのではなく、聴いて探すべし!」

最近は市販のリードシート(ジャズでよく取り上げられる曲をメモ書き程度に譜面化したもの)がたくさん出版されるせいか、 セッションの現場で、そうした本ありきで進行している場合があります。
「じゃあ、Bye Bye Blackbirdをお願いします」 「その曲何ページですか?」「○○ページだよ」みたいな感じで始まる場面ですね。
ところが、言い出しっぺの演奏者の演奏を聴くと、どうしてこの曲を選んだのだろう?と疑問に思う場合があるのです。

何故かと言うと、ただこなしているように聴こえ、表現したいポイントが伝わってこないからです。

ただ単純に始まって終わる。そんなセッションは、ほんの初心者には楽しいのかもしれませんが、やがて虚しさに気づかなければなりません。

ではどうすればいいのか。
それは、「具体的なビジョンを持って、セッションに望む」ということにつきると思います。
では具体的なビジョンはどう作り上げればいいのかと言えば、そこで過去の先達たちの素晴らしい音源を活用すればいいのです。
例えばBye Bye Blackbirdだったら、やっぱりMiles Davisのアレですよね!あのイントロに、あの雰囲気に、 あのエンディングが、演奏者たちの脳裏にあるかどうかというのはとても大事なポイントです。

というわけで、セッションの時に市販のリードシートをパラパラッとめくって譜づらだけで選曲するなんてことは、 基本やめておいた方がいいでしょう。

新しいレパートリーを練習する場合は、必ずその曲の代表的な過去の名演の1つや2つは絶対に聴いてください。
百聞は一見にしかず、ならぬ、百見は一聴にしかずです。

そして、ちゃんとビジョンを持って演奏すれば、共演者にもリスナーにも、それは必ず伝わります。

やっぱりちょっと長くなってしまった。f(^_^;これから、気が向いたら、ということで連載していきたいと思います。

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