熊本
ジャズライブガイド

スタンダード解釈

Summer Time

■コード進行
||:Am|Bm7(b5)E7|Am|Em7(b5)A7|
|Dm|Dm/C|Bm7(b5)|E7|
|Am|Bm7(b5)E7|Am|Dm7G7|
|CM|Bm7(b5)E7|Am|Bm7(b5)E7:||

■解釈
この曲は3つのツーファイブで成り立っています。
1.Amへ解決するBm7(b5)→E7
2.Dmへ解決するEm7(b5)→A7
基本通り、IIm7(b5)ではロクリアン、V7ではHmp5bスケールを使います。
トニックマイナーは、教科書的にはエオリアンですが、ジャズではメロディックマイナーが使われることが多いです。最初はややこしいのでエオリアンで充分でしょう。もちろんDmはダイアトニックスケールのドリアン(Aエオリアンと構成音が等しい)が使えます。
3.CMへ解決するDm7→G7
Amの近親調なので転調とも言えない程度の転調ですが、一瞬だけ明るくなる感じをうまく表現できれば、初級としては上出来です。巷の教科書どおり、IIm7ではドリアン、V7ではミクソリディアンを使います。
という具合に非常に単純な曲なので、マイナーブルース感覚で気軽にマイナーキーを勉強できる初心者にうってつけの1曲といえるでしょう。ブルースで思い出しましたが、基本的にAマイナーペンタトニックだけでも充分に演奏できます。DmのところでDマイナーペンタトニックを使い分けることができれば、なお上等ですね。
最初、数コーラスはペンタトニックで、その後はダイアトニックスケールも混ぜながら…、という具合にすれば変化もつけることができますね。
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