熊本
ジャズライブガイド

スタンダード解釈

頻出コード進行へのペンタトニックスケール適用

●メジャーキーの場合
IIm7→V7:Iメジャーペンタトニック、Iマイナーペンタトニック(※1)、IIマイナーペンタトニック(※2)
IVm7(→VIIb7):Iマイナーペンタトニック
IM:Iメジャーペンタトニック

●マイナーキーの場合
IIm7(b5)→V7,VIb7→V7:Iマイナーペンタトニック
Im:Iマイナーペンタトニック

※1
トニックに解決する場合に使うことができます。トニックではメジャーペンタトニックを用いて、暗→明への色の変化を楽しみましょう。
※2
トニックに解決せずツーファイブのみが存在する場合に使うと、効果的な場合があります。

【練習方法の例】
1.スタンダード曲のコード進行を、ツーファイブなのかトニックなのかということで分析します。
2.分析した結果と上の表とを見比べて、「この小節には何というペンタトニックが使えるのか?」を検討します。
3.使用するペンタトニックスケールの構成音から2つ3つほどを抜き出して、覚えやすくて簡単なメロディをつくります。
4.メトロノームを鳴らしたり、カラオケ(マイナスワン)を流したりしながら、3.のメロディを演奏してみます。

さまざまなモダンなスケールに基づいた、いわゆるバップフレーズなどを勉強することももちろん大事です。
例えばパーカーのオムにブックを使ってひたすら練習するというやり方もありますが、 それはある意味「モーレツがり勉スタイル」であり、小学生の夏休みの勉強計画と同じようにモチベーションの維持がたいへん困難といえるでしょう。
また、1曲演奏できるようになったからといって、知識やアドリブ感覚がなおざりな状態では、それはただの丸暗記であり、アドリブ能力は実は育ちません。

というわけで、こういう比較的簡単な方法で頭の体操をしながら曲の構造を理解し、コード進行と自分の演奏とが合致する感覚を体感しながら、 いわゆる「僕にもできるじゃん!」という自信を深めていくやり方の方が、アドリブ能力の向上には有効です。

・・・・・・多分(笑)。いやホントホント。f(^o^;

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