熊本
ジャズライブガイド

スタンダード解釈

セッションマナー?

僕自身、人にとやかく言えるほどのモラリストではありませんが、最近のセッションにおける特に若い人たちの振舞いに、違和感を覚えることもあります。気がついたら出来るだけその場で言うようにしているのですが、あまりの苦々しさに注意をする気力もなくして関わらない場合もあります(笑)。
しかし、嫌われてでもそうしたしつけを一応はせんと、僕らに教えてくれた先輩方に申し訳がないので、中間管理職世代の責任として(笑)、ここにも書き記しておきたいと思います。

●店内で楽器の練習をするのはやめましょう!
さすがにセッション中にする人はいないようですが、選曲中などに「アンプにつないでいないから」「小さい音で吹いているから」と音を出す人がいます。この前は練習ともいえないような手遊び状態でギターを弾き続けている人を見かけました。Σ(~□~; 練習は家や部室でするもの。お店は練習場ではありません。少ないかもしれませんがお客さんもいるわけですし、見苦しいのでやめましょう。

●選曲はスムーズに!
出来れば参加した時点で何曲かやりたい曲を決めておきましょう。フロントの人は特に。リズム隊の人は決まった曲をやるしかないという場合もあるのですが、「今日のためにこの曲を練習したので、やりたいです。」という曲があったほうがよろしい。
なぜか?その場で譜面をめくって決めた曲を上手に演奏できるようなレベルではない人がほとんどだからです(爆)。
ただ単に楽しみたいというだけの人はどうでもいいわけですが、上達したいのであれば、練習した曲を演奏することで研究成果を試したり、他の人とのアンサンブルをより深く学べるわけです。
何をやりますか?と聞かれて、「今日はこの曲をお願いします。」と即答できるようにしましょう。ただ即答するだけではなくて、その曲を演奏することで何が言いたかったのかわかるくらいには練習して臨みましょう。

●譜面は自作、しかも自選曲は見ずに演奏するのが基本!
最近よく目にするのが、「次の曲は?」という声がかかると、例の「スタンダードなんちゃら」という本をみんなで一斉にめくりだすという光景。おぞましくてたまりません。A(-_-;…カラオケじゃないんだからさ。
と、そんなことを言うと、「ベテランの人だって市販の譜面を見ながら演奏しているじゃないか」という反論が返ってきそうですが、ちゃんと演奏できる人は何をしてもいいんです(爆)。
市販のスタンダード集を鵜呑みにせず、少なくともメロディやコード進行に対して自分なりに納得できるかどうか、事前に弾いてみたり、音源と聞き比べてみたりするくらいの前準備はしてほしいところです。上達したいのならば…。
そうした前準備がしっかり出来ていれば、譜面は見ずに、共演者やお客さんの方に顔を向けて演奏できるはずです。そうすることによって、譜面ばかり見て演奏していたときと違った発見があることでしょう。

ま、要するに「お店は部室ではない」ということと、「せっかく来るなら練習して」ということですね。そして、そうした場所を提供してくれているお店に対する感謝の念を忘れないようにしたいですね。(もちろん参加者も客という身分ではあるのでしょうが、客だから何をしても許されるというわけではないでしょうし。)

ま、とは言いつつもその場の雰囲気で、微妙に変わってくるし、そこまで堅苦しく考える必要はないと思います。僕自身もお酒が入ると適当だし(笑)。でも、あんまりくだけすぎるのもどうかと思うわけです。
せっかくお店も増え、セッションする機会も増えている気がする熊本市内ですので、若い人たちには上手に利用していただきたいものです。
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