熊本
ジャズライブガイド
スタンダード解釈
★基礎的知識
●12キー
メジャーキーのルートを完全4度で並べると、キーと調号の関係は以下のように記述できます。
CM,Am:調号0
FM,Dm:調号フラット1(Bb)
BbM,Gm:調号フラット2(Bb,Eb)
EbM,Cm:調号フラット3(Bb,Eb,Ab)
AbM,Fm:調号フラット4(Bb,Eb,Ab,Db)
DbM,Bbm:調号フラット5(Bb,Eb,Ab,Db,Gb)
GbM,Ebm:調号フラット6(Bb,Eb,Ab,Db,Gb,Cb)
BM,G#m:調号シャープ5(F#,C#,G#,D#,A#)
EM,C#m:調号シャープ4(F#,C#,G#,D#)
AM,F#m:調号シャープ3(F#,C#,G#)
DM,Bm:調号シャープ2(F#,C#)
GM,Em:調号シャープ1(F#)
●コードタイプ
ジャズでよく使われるコードタイプは、基本的に以下の5つです。○(マル)にはルート音が入ります。
○M7:メジャーセブン:構成音(1,3,5,7)
○7:セブン:構成音(1,3,5,b7)
○m7:マイナーセブン:構成音(1,b3,5,b7)
○m7(b5):マイナーセブンフラットファイブ:構成音(1,b3,b5,b7)
○dim:ディミニッシュ:構成音(1,b3,b5,bb7=6)
●ダイアトニックスケール
あるキーを中心として親和性の高い(構成音の等しい)スケールグループをダイアトニックスケールと呼びます。ダイアトニックスケールからコードタイプが派生します。
イオニアン(メジャースケール):構成音(1,2,3,4,5,6,7):派生コード(M7)
ドリアン:構成音(1,2,b3,4,5,6,b7):派生コード(m7)
フリジアン:構成音(1,b2,b3,4,5,b6,b7):派生コード(m7)
リディアン:構成音(1,2,3,#4,5,6,7):派生コード(M7)
ミクソリディアン:構成音(1,2,3,4,5,6,b7):派生コード(7)
エオリアン(マイナースケール):構成音(1,2,b3,4,5,b6,b7):派生コード(m7)
ロクリアン:構成音(1,b2,b3,4,b5,b6,b7):派生コード(m7(b5))
●ツーファイブ
メジャーまたはマイナーのトニックコードに解決するためのコード進行として、ジャズではツーファイブと呼ばれるコード進行をよく使います。ルート音が2度(サブドミナント)→5度(ドミナント)→1度(トニック)という風に移動することから、そう呼ばれます。メジャーの場合は、そのままダイアトニックが使えます。マイナーの場合はちょっと複雑です。サブドミナントはそのままダイアトニックのロクリアンが適用されます。しかしドミナントにフリジアンを適応するとセブンスが形成されないので、強い解決感が得られなくなってしまいます。そこで、いったんトニックにハーモニックマイナー(エオリアンの第7音をナチュラルに戻したスケール)を想定し、それを5度下から並べなおしたスケール、ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロースケールを適用させることでセブンスが形成され、強い終始感が得られる形になります。
*メジャートニックへのツーファイブ
IIm7[ドリアン]→V7[ミクソリディアン]→IM[イオニアン]
*マイナートニックへのツーファイブ
IIm7(b5)[ロクリアン]→V7[ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロー]→Im[エオリアン]
奢り、カンパ、いただけるものは何でもいただきますが(笑)、一番うれしいのはライブに来ていただけることですので、よろしくお願いいたします。(^o^;
一覧へ戻る
TOPへ戻る