熊本
ジャズライブガイド

スタンダード解釈

Fly Me to the Moon

■コード進行
||:Dm7|Gm7|C7|FM|
|BbM|Em7(b5)|A7|Dm7 D7||
|1.Gm7|C7|Am7|D7|
|Gm7|C7|FM|Em7(b5) A7||
|2.Gm7|G#dim7|Am7(b5)|D7|
|Gm7|C7|FM|Em7(b5) A7||

発表された当初(1954年)は「In Other Words」というタイトルで発表されましたが、 あまり流行せず、60年代に入ってから今のタイトルに改名したところ、 アポロ宇宙計画の成功とあいまって大ヒットしたというエピソードを持っている曲らしいです。
一応ABAC形式ですが、ほとんどABAB的コード進行のため1コーラスのサイズを見失いやすいところに注意が必要ですが、 難しい転調もないのでアドリブはとりやすいと思います。

■解釈
●1小節:平行調のマイナートニック。
●2,3小節:この曲のキーであるFメジャートニックへのツーファイブ。
●4小節:トニックメジャー。
●5小節:パッシングコード。IVメジャー。
●6,7小節:平行調Dマイナートニックへのツーファイブ。
●8小節:いったんトニックDmへ解決して、3,4拍は次のGmへのドミナント7th。
●9,10小節:Fメジャーへのツーファイブ。
●11,12小節:トニックに解決せず代理コードであるIIIマイナーへ。いわゆるIIIm7→VI7。
●13,14小節:Fメジャーへのツーファイブ。
●15小節:トニックメジャー。
●16小節:Dマイナーへのツーファイブ。
●25,26小節:Gm7→C7と書いてあるリードシートも多く存在するようですが、 あえてパッシングディミニッシュコードを使ってみました。
よりジャジー(笑)な響きとなり、なおかつ1カッコと2カッコを区別できるのでよいと思います。
●27,28小節:11,12小節と同じくIIIm7→VI7としているリードシートもあるようですが、あえてハーフディミニッシュを使ってみました。
曲のクライマックスとして盛り上がりますし、やはり区別化という意味でも…。
●29,30小節:Fメジャーへのツーファイブ。
●31小節:トニックメジャー。
●32小節:Dマイナーへのツーファイブ。

■ペンタトニックスケールによるアプローチ
上記の解釈と、最近書いた記事「頻出コード進行へのペンタトニックスケール適用」を読んで、自分で考えてみましょう!

■ダイアトニックスケールによるアプローチ
上記の解釈と、遥か昔に書いた記事「基本的知識」を読んで、自分で考えてみましょう。

え?手抜き?ま、それもあります(笑) でも自分で考えないと身につきませんから…。f(^o^;

■TIPS
よいこのみなさんはお分かりの通り、理論的にはそう難しい曲ではありませんね。
むしろ簡単な曲と言っていいと思います。アドリブ入門には最適な曲のひとつでしょう。
いま自分が演奏しているのは何小節目なのか、しっかり見極めながらリラックスしてアドリブが取れるように、頑張ってみてください。
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