熊本
ジャズライブガイド

スタンダード解釈

Blue Bossa

■コード進行
||:Cm|Cm|Fm|Fm|
|Dm7(b5)|G7|Cm|Cm|
|Ebm7|Ab7|DbM7|DbM7|
|Dm7(b5)|G7|Cm|Cm:||

今回のお題はケニー・ドーハムの名曲「Blue Bossa」。
前回の「Softly, as in a Morning Sunrise」で慣れてきたCマイナーの世界をもっと掘り下げてみましょう。

16小節を2回繰り返し、メロディも同じようなパターンを繰り返すシンプルな曲ですが、 えもいわれぬ都会的なサウンドでセッションでもよく取り上げられる曲ですね。

■解釈
●1,2小節:トニックマイナー。
●3,4小節:IVマイナー。
●5〜8小節:Cマイナートニックへのツーファイブ。
●9〜12小節:この転調がこの曲のキモですね。Dbメジャートニックへのツーファイブ。
●13〜16小節:5〜8小節と同じ。
うわー、シンプル(笑)。

■ペンタトニックスケールによるアプローチ
●1,2小節、5〜8小節、13〜16小節:Cマイナーペンタ
●3,4小節:Fマイナーペンタ
●9〜12小節:Dbメジャーペンタ

という風に使い分けてみるといいですが、

●1〜16小節:Cマイナーペンタ

でも充分にアドリブすることができます。
最初はCマイナーペンタだけでアドリブしてみて、だんだん他のペンタトニックも使えるように練習していくといいでしょう。

■ダイアトニックスケールなどによるアプローチ
●Cm:CエオリアンまたはCメロディックマイナー
●Fm:Fドリアン
●Dm7(b5):Dロクリアン
●G7:G Hmp5below
●Ebm7:Ebドリアン
●Ab7:Abミクソリディアン
●DbM7:Dbイオニアン

■注意点
●リズムはジャズボッサになります。
しかしだからといって8分音符をかっちりイーブンにするとかえってかっこ悪くなったりします。
3連符を使ったり、思いっきりスイングフィーリングで演奏したりする方がよかったりするのが音楽の不思議なところです。
杓子定規に「ラテン=イーブン」と考えないようにしましょう。
●当日、サブテキストとしてマイナーペンタの使い方のアイデアについて解説しますので、 参考にしてフレーズを自作してみるといいと思います。
●エンディングは最後の4小節は3回ほど繰り返して終わるパターンが多いですね。
スムーズに終われるよう練習しておいてください。
一覧へ戻る

TOPへ戻る